「産業用太陽光発電って売却できるの?」
「売却方法を知って、少しでも高く売りたい」
このようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
FIT制度終了の時期や資金調達など、さまざまな理由で、太陽光発電の売却を検討している方もいるでしょう。
近年では太陽光発電の中古市場が広がりを見せており、個人の投資家だけでなく、企業からも注目されています。
しかし「そろそろ太陽光発電の設備を売却したい」と考えても、実際のところ、売り方や相場がわからないという方もいるはずです。
そこで本記事では、産業用太陽光発電の売却を検討する主な理由や売却方法、高く売るコツなどについて詳しく解説していきます。
産業用太陽光発電の売却を検討する理由
産業用太陽光発電を売却するタイミングでお悩みの方は、売却を検討する理由についても気になるところですよね。
売却を検討する理由は、企業や個人によってさまざまですが、主に下記の3つが挙げられます。
- 資金調達
- FIT制度終了の時期
- 設備の老朽化
ひとつずつ確認していきましょう。
資金調達
売却する主な理由の1つ目は「資金調達」です。
景気の悪化や予期せぬ災害で、急遽まとまった資金が必要になることもあります。
また、新たな投資を始める資金として、売却を検討する場合も。
個人の投資家であれば、相続の手続きが煩雑となるため、事前に売却して現金化するケースもあるでしょう。
FIT制度終了の時期
FIT制度終了の時期を考慮して、売却を検討する場合もあります。
太陽光発電は、売るタイミングによって買取価格が大きく異なるため、FIT制度終了前に売却したいと考える方も。
FIT終了前であれば、売却価格を高めに設定できる傾向があります。
FIT制度は一定期間、発電された電力を国が定めた価格で、電力会社が買い取ってくれる制度です。
固定価格買取制度とも呼ばれており、安定した収益につながります。
産業用太陽光発電の場合の「一定期間」とは、20年間を指しているため、FIT終了前の「買取価格が保証されている時期」に売却を検討するケースも。
FIT制度終了前の方が高く売却できるとは限りませんが、買い手としては、買取価格が保証されている太陽光発電を購入するという安心感があります。
設備の老朽化
設備の老朽化も、産業用太陽光発電の売却を検討する理由のひとつです。
設備の老朽化に伴い、発電量が低下してしまったり、メンテナンス費用が大きな負担になったりします。
発電量の低下は売却価格を大きく左右する要因ですが、老朽化の場合は時間の経過と共に、さらに売却価格が低下していくのです。少しでも早く売却しておきたいと考える方も多いでしょう。
また、メンテナンス費用の増加も深刻な問題です。設備が老朽化すると、故障するリスクも増えてしまいます。
太陽光発電の寿命はどのくらいなのかについては、下記の記事で詳しくまとめていますので、気になる方は是非チェックしてみてください。
太陽光発電の売却方法
ここからは、太陽光発電の売却方法について確認していきましょう。
太陽光発電の売却を検討した際には、下記の2つの方法があります。
- 買取業者に売却する
- 仲介業者に依頼する
ひとつずつ解説していきます。
買取業者に売却する
ひとつ目の方法は、専門の買取業者に売却することです。
買取業者の場合、依頼した業者が太陽光発電設備を買い取ってくれるため、現金化が早いというメリットがあります。
ただし、次に紹介する「仲介業者」と比べると、買取価格が安くなるのが一般的。
買取業者の「買取価格」が、仲介業者と比較して安くなってしまう理由としては、下記の2つが挙げられます。
- スピーディーな現金化
- 一括での買取
太陽光発電設備の売却を検討している方の中には、現金化を急いでいる人もいます。すぐに現金化できる反面、相場よりも安く買取されるケースが多いのも事実。
また、買取業者は「一括での買取」が主流です。太陽光発電設備のシステム一式を、まとめて査定します。
設備や部品の劣化状態や寿命などは、細かくチェックしない場合も多いため、その分割安となってしまうのです。
早く現金化したい方におすすめですが、業者ごとに買取価格が異なるため、複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。
仲介業者に依頼する
2つ目は、仲介業者に依頼する方法です。
仲介業者に依頼する場合には、必ず「仲介手数料」が必要となりますが、売り手側の希望に沿った金額で売却できる可能性が高くなります。
広範囲なネットワークを持っている点も、大きな魅力です。多数の買い手の中から、ニーズに沿った相手を見つけてくれるでしょう。
その一方で、金額や地域などの折り合いがつかず、手続きが長引いてしまう可能性もゼロではありません。
その場合、FIT終了までの期間が縮まってしまい、買取価格に影響を及ぼすこともあります。
太陽光発電を高く売るためのコツ
太陽光発電を売却するときには、少しでも高く買取してもらいたいと考えるものです。
高く売るためのコツには、どのようなものがあるのでしょうか。
- 定期的なメンテナンス
- 発電量を明確にする
- 売却時期の調整
- システムの特徴をアピールする
- 専門家に依頼する
それぞれ確認していきましょう。
定期的なメンテナンス
高く売るためのコツ1つ目は、定期的なメンテナンスを怠らないことです。
メンテナンスには、ある程度まとまった費用がかかりますが、しっかりとメンテナンスをしておくことで売却価格に影響を及ぼします。
例えば、パネルが汚れた状態であれば発電量が低下するため、清掃は欠かせません。経年劣化している部品の交換なども、発電効率の向上につながります。
また、定期的なメンテナンスは、設備の寿命を延ばす役割も。
設備の状態が良いほど、査定額の評価に期待が持てます。
発電量を明確にする
発電量を明確にすることで、買い手側に安心感や信頼感を持ってもらうことができます。
買い手は、発電量を知ることで設備の状態や性能を把握することにつながり、安心して購入できるのです。
発電量を明確にする方法は、電力会社から郵送されてくる「売電明細書」の保管や、モニタリングシステムの活用が挙げられます。
発電量を明確にすることで、スムーズに取引を行えたり、トラブルの防止にもつながるでしょう。
また明確にした結果、同等設備の平均的な発電量と比較して、発電量が高い施設であれば、高く売れるきっかけになります。
売却時期の調整
太陽光発電設備の売却時期を調整することで、より高い価格で買取してもらえる可能性もあります。
例えば、金利が低い時期の場合、「金融商品等と比較して太陽光発電投資の方がキャッシュフローが高い」と買い手が感じることで需要が増す為、高く売れる可能性があります。
太陽光発電設備の法定耐用年数は17年です。運用開始から17年間は「減価償却費」を税務上の費用として計上できます。税務メリットのなくなる17年目以降は、売却を検討する節目でもあるでしょう。
売却時期を考慮することも、高く売るコツのひとつです。
システムの特徴をアピールする
太陽光発電設備を高く売るためのコツ4つ目は、システムの特徴を購入者にアピールすることです。
買い手側が魅力的だと感じる特徴をアピールすることで、購入意欲を増幅させます。
例えば「高効率な太陽光パネルを使用している」「最新のインバーターを採用しているので、安定した電力を供給できる」「スマート機能が搭載されているので、スマホアプリで発電状況を確認できる」といった内容をピックアップしておくと良いかもしれません。
また、メーカーによる保証期間を明確にすることもポイント。買い手の不安を払拭できます。
アピールポイントが多いほど、買い手の購入意識が高まるでしょう。
専門家に依頼する
仲介業者などの専門家に依頼することも有効な方法です。
専門家に依頼することによって得られるメリットには、市場相場を正確に把握できたり、購入希望者との交渉でサポートしてくれたりします。
また、ざっくりとした評価ではなく、詳細な発電量や設備の劣化状況なども提示してくれるため安心です。
実際に買い手が決まったときには、スムーズな手続きを代行してくれる点も、大きな魅力と言えるでしょう。
まとめ|太陽光発電を高く売却するためには専門家への依頼がポイント
本記事では、産業用太陽光発電の売却を検討する理由や売却方法、高く売るコツについて詳しく解説してきました。
売却を検討する理由は、個人や企業によってさまざまですが、資金調達や設備の老朽化などが主な理由であることがわかりましたね。
また、高く売るためのコツは、定期的なメンテナンスや売却時期の調整・専門家の活用などが効果的です。
専門家に依頼すると、正確な市場価格がわかるだけでなく、買い手との交渉時にサポートしてもらえるため心強いでしょう。
太陽光発電は、投資目的としても多くの方に活用されています。
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