新たな金融のプロフェッショナルとして人気の職業となっているIFAですが、女性のIFA登録者は全体のわずか12%に過ぎません。
そうした現状も併せて、IFA転職を考えながらも迷っている女性の方は多いのではないでしょうか?
ここでは、女性のIFA転職を迷わせているデメリットを紹介し、メリットと比較しながら女性の働きやすさについて考察していきます。
本記事を読むと、IFAが女性にとって働きやすい職場であることへの理解が深まるでしょう。
IFAの女性の割合はわずか12%
ある任意の調査によると、IFA登録者のうち88%が男性で、女性はわずか12%という結果が報告されています。
この数値を2023年12月時点のIFA登録者数7,760名に当てはめると、931名が女性 ということになります。
931名を多いと思うか少ないと見るかは人それぞれでしょうが、男性が圧倒的に多いのは紛れもない事実です。
しかし、こうした状況が逆に少数派としての開拓者精神を奮い立たせることもあります。
また、希少性ゆえに重宝されることもあるでしょう。
女性比率の低い今こそ、IFA転職のチャンスかも知れません。
女性のIFA転職を迷わせるデメリット
なぜ、現状としてIFAの女性比率が少ないのでしょう。
その主な理由として、以下の3点が挙げられます。
- 少数派としての孤立
- 手当がない
- スケジュール調整に課題がある
それぞれについて解説します。
少数派としての孤立
女性には女性特有の悩みがあり、男性も男性特有の悩みがあります。
したがって、女性のIFAとして女性特有の悩みにぶつかったとき、相談する相手が少ないのはなかなかのデメリットになります。
異性の先輩IFAが、いくら親身になってくれたとしても、異性間の障壁は容易に取り除けるものではありません。
また、IFAは情報収集がものをいう世界であるだけに、少数派の女性IFAとしてどのようなネットワークを築いていけるかも課題です。
場合によっては、職場で孤立することもあるでしょう。
IFAへの転職を検討する際、自ら先達となるか、あるいは女性のIFAが在籍しているかどうかをチェックして慎重に選ぶか、それぞれの置かれた状況で選択は異なるのかも知れません。
手当がない
業務委託として働く場合には基本的に諸手当は付帯されません。
したがって、出産や育休など長期休養の予定があって、会社からの諸手当を希望す る方はまず正社員として働くのが望ましいでしょう。
IFA法人によって福利厚生の待遇も異なるので、事前にチェックして比較するのも一つの方法です。
女性の場合、出産・育休にかかる負担は、まだまだ男性の比ではありません。
また、子供の成長段階に応じた休暇の取り方や、将来的な経済的負担も考慮しておくことが大切です。
子供の成長と収支のバランスを見極めた働き方の選択が必要になります。
スケジュール調整に課題がある
業務委託として働く場合「顧客あっての業務委託契約」という面が強く、土日祝日関係なく顧客との大切なスケジュールを優先させるケースもあります。スケジュール調整は自分自身の裁量であることから、余暇の旅行や子供のイベントなどと重なった場合に、どう調整していくかは課題の一つです。
一方で、時間の管理をうまく調整できれば、長期休暇や子供の成長に合わせた自由な働き方を満喫できるでしょう。
正社員として働く場合、会社の休業日を理由に断ることも可能ですが、今度は会社の就業時間に縛られることになります。
業務委託と正社員、一長一短ですが、柔軟に対応していきたいものです。
女性がIFA転職した場合のメリット
女性がIFAに転職した場合のメリットは数多く存在します。
保険外交員のほとんどが女性であるように、実は、IFAは女性に向いている職業の一つではないかと囁かれるほどです。
その根拠となる主なメリットが、以下の3つです。
- 男女間の差別がない
- 自身の裁量でスケジュールを組める
- 転勤がない
それぞれについて解説します。
男女間の差別がない
男女平等が叫ばれて久しい時間が経ちましたが、まだまだ男性優位の職業が多いのが現状です。
そうした中で、顧客中心に業務を進める成果主義のIFAは、男女間の差を感じることのない職業といえるでしょう。
IFAとして問われるのは顧客とのコミュニケーション能力と、顧客のニーズに合わせた提案をできるかどうかです。
成果主義であるため、その能力に男女間の差はありません。
そして、その評価は顧客によって下されます。
自身の裁量でスケジュールを組める
デメリットとしても挙がるIFAの自己裁量によるスケジュール。
責任重大ですが、やりがいの一つでもあります。
何より、余暇の過ごし方や子供の成長に合わせた自由な組み立てができるのは魅力です。
もちろん顧客の都合もあり、慣れるまでにそれなりの時間を要するかも知れません。
しかし、自身の成長と子供の成長を重ねて考えれば、必要なプロセスといえます。
きっと、将来の大きな財産となるでしょう。
転勤がない
IFAには転勤も定年もなく、ノルマもありません。
したがって、公私にわたって腰を据えた行動ができます。
転勤の心配がないため住居を購入し、地元密着で顧客と深くつながることが可能です。
定年もないため、顧客との関係は生涯続くかも知れません。
ノルマの制約もないため、精神的に追い詰められることなく、相場に合わせて適切なタイミングで顧客に提案できる点は大きなメリットです。
顧客との信頼関係がいっそう深まるのはいうまでもありません。
【まとめ】IFAは女性のライフスタイルに柔軟に対応
IFAの業務委託契約は自由度が高いため、女性にとって働きやすい職業といえるでしょう。
女性にしかない出産という大きなライフイベントの際にも、顧客とのリレーションにコミットできていれば、子育て期間を含んだ長期休養後の復職に何ら問題はありません。
その後の子供の成長に合わせた休養はもちろん、日々のスケジュールにおいても、家族との時間や自分のための時間を自由に調整できます。
懸念事項である社会保険や収入への不安は、IFA法人の正社員となることで解消できるでしょう。
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